この恋、きみ色に染めたなら
けれど長編になればなるほど、何故か私は戸惑っていました。
“成田先輩が本当に紗希に落ちるの?”
“紗希は成田先輩と幸せになれるの?”
それは、亡くなってしまった人を想い続けている肇を描くのが想像上でしか出来なかったからです。
よりリアルに、けれど経験したことのない想いをどう描けばリアルになるのか……
その悩み、不安がいつしか私の心に覆いかぶさり、気が付けば楽を選んで違う作品を書き始めていました(笑)
けれど、ふとカレンダーを見た時に思ったんです。
完結日でもある、今日、8月7日は私の二人の兄のうち、一番上の兄の誕生日だってことを。
ただ描けないと逃げずに、この日までに完結を目指そう、その想いで更新を再開し始めました。
……なんて簡単な理由、なんて単純な理由。
けれど、それでも私はこの作品を完結することが出来ました。
紗希同様に沢山頭を抱え、悩んで、苦しむこともあった、こちらの作品。
けれど、私にとっては大事な、一作になりました(笑)
そんな作品をここまでお読みいただけたこと、本当に嬉しく思います!
本当に、本当に、ありがとうございました!
新作は少しずつ書き始めています(笑)
そちらでもお会いすることが出来たらいいな…と思います(笑)
それでは、皆様の素敵な恋がいつまでも輝き続けますように。
そう願って、あとがきとさせて頂きます。
本棚に入れてくださった方、
お読みいただけた方、
そして、最後まで感想を述べてくださった方、
心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
2015年8月7日
中原亜依