この恋、きみ色に染めたなら




もちろん女の子は茫然。





せっかく意を決して告白したのに、それでも彼の言葉は終わらなかった。










『だからさ、俺を好きとか気持ち悪いこと言うなら、迷惑だし、すっげー邪魔。
 二度とその顔、俺に見せないでね』




涼しい顔をして、彼はそう言い捨てた。







こんな乙女の気持ちなんて理解していない、というよりも人としてどうなのって聞きたくなるくらいの彼の態度。




それでも彼に想いを伝える女子は減らなかった。








学校一の美女がアタックすることもあった。




スタイル抜群の女の子がアタックすることもあった。







でも、皆同じことを言われる、らしい…。









だから、先輩のあだ名は“氷の美男子”。











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