この恋、きみ色に染めたなら







“美術準備室に入るな”






あれはただ単に、先輩と彼女との思い出に溢れた場所に部外者をいれたくなかった。









“俺を好きになるな”







あれはただ単に、先輩には好きな人がちゃんといるから、気持ちを受け取れないから…。












なんだ、




先輩、恋してたんじゃないですかー…











なんだ、



先輩には、大切な人がいるじゃないですかー…










嘘つき。



嘘つき。






“恋したことない”なんて、嘘じゃないですか!












“恋という感情が芽生えたことない”なんて、嘘じゃないですか!














しっかり……




先輩は恋して、想って、想われて…












先輩には好きな人、いるじゃんー…












< 91 / 324 >

この作品をシェア

pagetop