彼はクールな総長様【完】
「あっ…
その…
ごめん…」
私はその場からダッシュで逃げた
仁の言葉と【あの人】の言葉とが被ってしまった
最悪だ
心配してくれたのに
周りなんて気にならないくらい私は走った
そして辿り着いたのは屋上で
フェンスに寄りかかる
「皆楽しそう…」
誰も上なんて見やしないんだから
別にいいや
そう思った瞬間
ツーと何かぎ私の頬を通った
あれっ?
何で…涙なんか…
どんどん大粒の涙が溢れて来て
私はその場に泣き崩れた