Ｋｅｅｐ Smile

教室に戻るとみんなと楽しそうに話している大翔の姿が見えて、私はホッとした。



こっちに気づいたのか大翔が手招きをしたけど、行く気にもなれずどうしようかと迷っていると運よくチャイムが鳴ったので席に着いた。


すると、前の席の女の子が後ろを向いて話してきた。



「美優ちゃんだよね!私は葵って言うんだ!前の席なのに話した事無かったよね!!美優って呼んでもいい?私の事は葵でいいから」



前の席の葵は私とは正反対の子で色でたとえるとピンクが似合いそうな、背が低くて短かめの髪の毛にふんわりとかかっているウェーブがとってもかわいい女の子だった。



「ありがと。私のことは呼び捨ててでいいから。」



最後にちょっと作り笑いをして言った。



「ところで、なんで急に話そうと思ったの？」



私が聞くと葵は