Keep Smile
「ハァハァハァ。着いた」



私は息を切らしながらS公園の中に入り大翔を探した。



「はるにぃ!!」



大翔はブランコに乗りゆれながら私の事を待ってくれていたみたいだった。



わたしも、大翔の隣に座った。



「美優。久しぶりだな!!それにキレイになった」




「そんな事いったら、はるにぃはすんごくカッコよくなった」




「ありがとな!!ところで、美優は今どこに住んでるんだ?」




「学校から10分ぐらいのところにある住宅街。はるにぃは?」



「俺は、マンションで1人暮らしをしてる。けど、家賃の事とか考えるとけっこうキツイ」



「はるにぃ。あの優しいゆうじいちゃんは?」



ゆうじいちゃんとは、幼いころに両親を亡くした大翔を親代わりとして育てた、スゴク優しい大翔のおじいちゃんの事だ!



「病気で死んだ。」



そう言った、大翔の顔は今まで見たことの無い悲しさでいっぱいの顔だった。
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