Ｋｅｅｐ Smile

「けど、ゆうじいちゃんの生きたいという望みを神様が聞いてくれることは無かった。
ゆうじいちゃんは俺が中３の時に死んだんだ。
俺はゆうじいちゃんが死んだ時期が受験の日と重なっていて、受験のことはほっといて葬式などを挙げたから、みんなと同じ時期に入学できずに少し遅れてから、転入生という形でこの高校に入ったんだ。
ゴメンな美優。ホントにゴメン」



大翔は下を向いて肩を震わせていた。



「はるにぃ。はるにぃも私と同じで大変だったんだね」



私は、ティッシュを大翔に差し出した。



少ししてから大翔は落ち着いたのか立ち上がって言った。



「俺、もう帰るわ!!」