Keep Smile
キーンコーンカーンコーン



このチャイムで昼休み。



屋上でパンを食べていた私は急いで体育館の裏に向かった。



「葵。用事ってなに?」



「美優さ、私といてても楽しくないの?いっつも作り笑いしかしてないし・・・
葵。美優の事友達だと思ってたのに、美優の考えてることわかんない。
やっぱり美優は椿の姫君だから、1人のほうが楽なの?」



葵の目にはキレイな涙が流れていた。



葵・・・私の事友達って思ってくれてたんだ。



なのに私は人との接し方が分からないからって、葵から話してくれた時しか話さなくて、最悪だ。



不器用な形でもいいから葵と話しておけばよかった。



私の目からも涙が流れた。
< 32 / 212 >

この作品をシェア

pagetop