うさぎのアンちゃん。
アンちゃんとお星様
アンちゃんはうさぎ。
独りぼっちは少し苦手。
友達は.....まだいない。
好きなものはたくさん。
嫌いって、なぁに?
アンちゃんは夜になると、
お星様とおしゃべりができるの。
【あら、アンちゃんこんばんは】
「こんばんは、お星様!今日はね、
お花でかんむりを作ったの! 」
【ステキね、アンちゃん】
「シロツメクサとクローバーと、 いっぱいいっぱい編んだのよ! 」
【そうなの、もっと近くで見たいわね】
「そんなの簡単よ! お星様が降りてくればいいんだわ! 」
【アンちゃんごめんなさい、それはできないの...】
「どうして? 」
お星様は困ってしまいました。
だって降りて行ったらもう二度と
アンちゃんと会えなくなるから。
「ねぇどうして? 早く近くにきてよ、お星様! 」
お星様はすこしとまどい、
そして優しく語りかけました。
【そうだわアンちゃん、かんむりを もっともっと作って見せてくれるかしら? たくさん作ったら、今のかんむりよりも上手になるわね? そうしたら、私につくり方を教えてちょうだい? 】
「わかったわ! お星様、約束ね! 」
【そうね、〝約束″よ】
「でも、どうしてわかったの? 実はねこれ、初めてつくったのよ! 」
【アンちゃんのことはよく知ってるわ? 夜しか会えないけど、ずっとアンちゃんのことを見てきたんですもの】
そう。
お星様は夜にしか現れません。
だけどアンちゃんが生まれてからずっと、アンちゃんが産まれたあの夜からずっと、お星様はアンちゃんを見守ってきたのです。
そしてなぜアンちゃんが独りなのか知っているのも、お星様だけなのでした。
「だから私、夜がスキ。お星様と会える夜が好き。お昼はお昼でお散歩するけど、お星様がいたらきっと楽しいわ? 」
【私はこの静かな夜に、アンちゃんとおしゃべりできるのがすごく楽しいのよ? いつも待っててくれてありがとう。アンちゃん】
「ううん、いいのよ...ふぁ〜....お星様ぁ、これ...作ったときね......」
アンちゃんはそのまま眠ってしまいました。
【アンちゃんありがとう。あなたは本当に優しい子。かんむり、近くで見たかったわ...。手にとって、褒めてあげたかったわ...。私が星でごめんなさい。〝どうかアンちゃんに近くにいれるお友達ができますように...″】
そうお星様は願い、アンちゃんに葉っぱのふとんをかけてあげるよう、木々たちに頼みました。
そしてアンちゃんが眠っている間お星様は、やわらかな光でずっとアンちゃんを照らし続けるのでした。
朝を迎えるまで。
独りぼっちは少し苦手。
友達は.....まだいない。
好きなものはたくさん。
嫌いって、なぁに?
アンちゃんは夜になると、
お星様とおしゃべりができるの。
【あら、アンちゃんこんばんは】
「こんばんは、お星様!今日はね、
お花でかんむりを作ったの! 」
【ステキね、アンちゃん】
「シロツメクサとクローバーと、 いっぱいいっぱい編んだのよ! 」
【そうなの、もっと近くで見たいわね】
「そんなの簡単よ! お星様が降りてくればいいんだわ! 」
【アンちゃんごめんなさい、それはできないの...】
「どうして? 」
お星様は困ってしまいました。
だって降りて行ったらもう二度と
アンちゃんと会えなくなるから。
「ねぇどうして? 早く近くにきてよ、お星様! 」
お星様はすこしとまどい、
そして優しく語りかけました。
【そうだわアンちゃん、かんむりを もっともっと作って見せてくれるかしら? たくさん作ったら、今のかんむりよりも上手になるわね? そうしたら、私につくり方を教えてちょうだい? 】
「わかったわ! お星様、約束ね! 」
【そうね、〝約束″よ】
「でも、どうしてわかったの? 実はねこれ、初めてつくったのよ! 」
【アンちゃんのことはよく知ってるわ? 夜しか会えないけど、ずっとアンちゃんのことを見てきたんですもの】
そう。
お星様は夜にしか現れません。
だけどアンちゃんが生まれてからずっと、アンちゃんが産まれたあの夜からずっと、お星様はアンちゃんを見守ってきたのです。
そしてなぜアンちゃんが独りなのか知っているのも、お星様だけなのでした。
「だから私、夜がスキ。お星様と会える夜が好き。お昼はお昼でお散歩するけど、お星様がいたらきっと楽しいわ? 」
【私はこの静かな夜に、アンちゃんとおしゃべりできるのがすごく楽しいのよ? いつも待っててくれてありがとう。アンちゃん】
「ううん、いいのよ...ふぁ〜....お星様ぁ、これ...作ったときね......」
アンちゃんはそのまま眠ってしまいました。
【アンちゃんありがとう。あなたは本当に優しい子。かんむり、近くで見たかったわ...。手にとって、褒めてあげたかったわ...。私が星でごめんなさい。〝どうかアンちゃんに近くにいれるお友達ができますように...″】
そうお星様は願い、アンちゃんに葉っぱのふとんをかけてあげるよう、木々たちに頼みました。
そしてアンちゃんが眠っている間お星様は、やわらかな光でずっとアンちゃんを照らし続けるのでした。
朝を迎えるまで。