晴天のへきれき?
「ひゃ……っ!?」
足元と、間近にある綺麗な顔と、勝手に動く風景に瞬きする。
「って、なんで、室井さんに運ばれないといけないんですか!!」
室井さんに抱えられて、思いきり腕を振り回す。
「こうでもしないと朝倉は逃げるだろう」
もちろんだ!
脱兎の如く逃げる!
今は特にそう思う!
だって……
だって!
お姫様抱っこなんだよ!?
こんな事を急にされて、恥ずかしくな
い人間がいるとすれば、花嫁くらいだ!
「いいから、暴れるな」
車の近くに来て、肩に担ぎ直される。
「…………」
私は荷物か……?
助手席に下ろされて、足元にクッションを置かれた。
「ミュール……」
「後でな」
一体いつになるの?
とりあえず、運転席に座った室井さんを睨む。
「なんなんですか」
「お前こそ、なんなんだ」
「なんでですか!」
「そもそも、何故、駅とは逆方向にいるんだ」
言われてあんぐりと口を開けた。
あれ?
「そうなんですか?」
「そうだ」
「いつもとちょっと別の道を、ただ歩いただけなんですが」
その答えに、室井さんはハンドルに突っ伏す。
何だかいろいろ脱力してる?
足元と、間近にある綺麗な顔と、勝手に動く風景に瞬きする。
「って、なんで、室井さんに運ばれないといけないんですか!!」
室井さんに抱えられて、思いきり腕を振り回す。
「こうでもしないと朝倉は逃げるだろう」
もちろんだ!
脱兎の如く逃げる!
今は特にそう思う!
だって……
だって!
お姫様抱っこなんだよ!?
こんな事を急にされて、恥ずかしくな
い人間がいるとすれば、花嫁くらいだ!
「いいから、暴れるな」
車の近くに来て、肩に担ぎ直される。
「…………」
私は荷物か……?
助手席に下ろされて、足元にクッションを置かれた。
「ミュール……」
「後でな」
一体いつになるの?
とりあえず、運転席に座った室井さんを睨む。
「なんなんですか」
「お前こそ、なんなんだ」
「なんでですか!」
「そもそも、何故、駅とは逆方向にいるんだ」
言われてあんぐりと口を開けた。
あれ?
「そうなんですか?」
「そうだ」
「いつもとちょっと別の道を、ただ歩いただけなんですが」
その答えに、室井さんはハンドルに突っ伏す。
何だかいろいろ脱力してる?