晴天のへきれき?
18:42。

「終わったね。木村」

ニコヤカな私と、

「終わりましたね、先輩」

と言う木村の感激する声で締め括った。



「今日中に終わるとは思いませんでした」

「て言うか、終わらせないと。来週は月末最終なんだから進捗滞ってきつくなるでしょ」

「ああ、今は考えたくありません……」

マルティちゃんを突きながら、木村がこぼした。

「先にタイムカード押しちゃうよ」

「え。あ! すみません。先輩」

カードを二人分押して席に戻ると、木村に向き合う。

「一週間お疲れ様。感想としては、どうだった?」

「大変でしたぁ」

「ま、よく頑張った」

業務日誌を開きながらニヤニヤして、ボールペンを指先でくるくる回す。

「私も勉強になったかな」

「室井チーフの所でですか?」

「そうだね。あの人、あんまり事務に書類持ってこないから、どうだろうって思ってたけど」

「……面白かったみたいですね~」

「や~。忙しいと燃える」

「ちなみに、私生活も燃え上がったらいかがです」

「どう燃えろと」

日誌を書きながら苦笑する。

「お洒落してみるとか、恋してみるとか」

「ん~」


それは悩み所だな。
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