晴天のへきれき?
「ずいぶんと、揃ってますね」

「僕は、休めないから」


休めない?


「ここの外資企画は今の所、僕一人だから。風邪をひいたらこれで乗り切る」

ああ。

なるほど。

出来たばかりのセクションだから、まだアシスタントもいないんだっけ。

「…あ゙りがどうございまず」

お礼を言うと、能面チーフはやはり無表情のままで自分のデスクに戻って行った。


ホントに、愛想のない人だなぁ。


まぁ、少しは優しいのかな?


それにしても。

春に出来たセクションに、まだアシスタントがいないって言うのは問題だけど。

実際、3ヵ月も経つし。


ただ、ウチで英会話と英文出来るのって、私を抜かせば高木さんくらいなものだしなぁ。

人事は、いったい何をやってるんだか。


「いかん。集中しなきゃ」

もらったドリンクをありがたく飲んで、マスクをつけると集中する。

そんな感じで午前中を乗り切って、昼休み。

食べる気がしないので、人もまばらなオフィスでグタグタしていた。
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