晴天のへきれき?
「そういう事なんで俺も飲みたいから、車……ないけど大丈夫か?」

室井さんの言葉に、難無く頷いた。

「主役が飲まなくてどうしますか」

「んじゃ、決まりな。俺らはエレベーターホールにいるから、早く着替えてこいよ」

高瀬に追い出される形で、私たちはロッカールームに移動する。



「まったく、あのがき大将め」

ブツブツ言いながら着替えていると、木村が振り返って首を傾げる。

「先輩って、足、綺麗なんですね。いつもパンツ姿だから全く気付きませんでした」

「制服はスカートじゃん」

「膝丈じゃ解りませんて」

言われて、今の自分の格好を見下ろす。

キャミワンピの上に、七分袖のシャツワンピ。

「これにスキニーだけど」

「もったいない。はかないで置いて行っちゃいましょうよ」

「えぇ!? やだよ。このワンピ膝上だもん」

「だからいいんじゃないですか」

「28にもなって、足見せは嫌だってさ」

「見せれる人は、どんどん見せないと!」


意味が不明だ!


「脚は組まない。座るときは気をつけて下さい」

木村にスキニーを奪われ、仕方なくそのままロッカールームを出た。

スカスカするよぅ。
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