晴天のへきれき?
それから、気を取り直したみたいで、ふぃっと私を見た。

「シャイと言うより、人見知りが激しい」


淡々と言われて、目を丸くする。


「そんな印象もないですけど」

「朝倉は研修でも会っているから……ただ、仕事を頼むのにも、かなり時間がかかった」

確かに、ウチに外資企画課が出来たのは、2月の末。

初めて書類を渡されたのは、5月の中旬。


その無表情な能面顔と、淡々した口調と、ぶっきらぼうさで解りにくいけど……


「………ぷっ」


ちょっと、ちょっと、かわいいんじゃない?


中身はすごいかわいい。


ウケる。


「朝倉」


あ。


「は、はい」

「笑うな」

「ご、ごめんなさ……」


言いかけたら、頭をガッシリ掴まれて、下げられる。


「……ですから、頭はつかむもんじゃないですって」

俯かされて、ボソボソ言ってみる。

「笑いはとまったか」

「とまりましたから」


手を離されて、髪を直す。


「もっと大人しい照れ方をして下さい」

「それだと、見られるじゃないか」


結局、シャイなんじゃないか。


そう思った時、タクシーが目的地に着いた。















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