晴天のへきれき?
うん。


室井さんは優しい。


だけど……


なんて、不器用なんだ。


「子供みたいだな」


にゃにお?


「年下に子供扱いされたくないです」

「だから、2歳しか違わない」

「再来週で3歳に変わります」

「たいした差はない」

「3つも違えば、かなり違いますもん!」

「変わらないって」


なんて言い合っていたら、


「お前ら、面白いな」

高瀬に苦笑された。

「面白くなんかないって」

くぴっとお酒を飲むと、注ぎ足されたので、お返しにお酌する。

「ま、何にしてもお疲れ様でした」

「そんなことはない」


この能面め。


いつかどつく!


内心の毒づきはよそに、お料理が届いたので、それをよそい分け始めると木村がニッコリ微笑んだ。

「先輩って、お母さんみたいです」

「年の功といいなさい」

「自分でお歳を強調して、どうするんですか」


いや。

だってさぁ。

木村といると、どうしても比べるっていうか。

私はお姉さんなんだって、意識するところがある。


まぁ、男性陣は勝手に仕事の話で盛り上がっているので、私と木村は最新コスメの話をすることにした。
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