晴天のへきれき?
そんな感じでお酒も進み。

一気飲みの掛け声や、

昔に流行った、合コンのゲームの話で盛り上がっていた。

どうやら、地域性もでるらしい。


「私の時は、オーソドックスに山手線ゲームとかですぅ」

「オーソドックスなら、王様ゲームが王道だろ」


全然、解んないし。

無視していたら、高瀬に声をかけられた。

「なぁ、朝倉も王様ゲームじゃなかったか?」


って言われても……


「知らないよ?」

「え? お前の方じゃやらなかったか?」

「合コンに行ったことがないもん」


なんせ、じい様が小煩い人で門限20時なんて決まってたし。

そうこうしてるうちに誘われなくなった。

で、なんで皆して、奇特なものでも見るような顔をして私を見るかな?

何て言うの? 珍獣を見るみたいに、物珍しそうな。


生暖かい眼差し?


「皆は知ってるの?」

見回すと、室井さんまでもが頷いた。


えーと……

「仲間ハズレだ」

泣きまねをしてみる。

「じゃ、先輩。試しにやってみましょうよ!」

木村がそう言って、バックからペンを出し、メモ帳を使って即席クジを作る。
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