晴天のへきれき?
『単なる同僚』の
『わたしには』
関係ない。
拒絶された。
まぁ、それもそうだ。
私は、単なる同僚で
彼にとっては単なる部下。
今更、木村の言葉を思い出す。
『先輩の事をすきだなぁって人が近づいてきても、先輩って、単なる同僚として扱うんです』
扱われちゃったよ。
ハッキリと。
こうなると、何も言えなくなっちゃうね。
気が付いた。
今更、気付いたよ。
こんな時には、気付きたくなかったな。
……胸が痛い。
息がしにくい。
胸が裂けそうって、多分こういう事を言うんだ。
私、室井さんが好きだったみたいだ。
こんな、ある意味で決定的なこと言われた瞬間に解るなんて。
馬鹿だ私。
年下だから……とか。
男性は、年下の女の子を好きになるもんだ……とか。
すぐに彼女見つかるから……とか。
そんな事、
全然、関係ないのに……
よく解らない理屈つけて、自分に向き合わなかった。
それで、こんな時にやっと気付いてショック受けてるし。
小さく息をついた。