晴天のへきれき?


『単なる同僚』の


『わたしには』


関係ない。



拒絶された。



まぁ、それもそうだ。

私は、単なる同僚で

彼にとっては単なる部下。


今更、木村の言葉を思い出す。


『先輩の事をすきだなぁって人が近づいてきても、先輩って、単なる同僚として扱うんです』


扱われちゃったよ。


ハッキリと。


こうなると、何も言えなくなっちゃうね。



気が付いた。


今更、気付いたよ。


こんな時には、気付きたくなかったな。



……胸が痛い。


息がしにくい。


胸が裂けそうって、多分こういう事を言うんだ。



私、室井さんが好きだったみたいだ。



こんな、ある意味で決定的なこと言われた瞬間に解るなんて。



馬鹿だ私。



年下だから……とか。

男性は、年下の女の子を好きになるもんだ……とか。

すぐに彼女見つかるから……とか。


そんな事、

全然、関係ないのに……



よく解らない理屈つけて、自分に向き合わなかった。

それで、こんな時にやっと気付いてショック受けてるし。



小さく息をついた。
< 186 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop