晴天のへきれき?
混み合う食堂は避け、私はその隣の喫煙室に座る。

ここなら事務の子は来ないし、企画室のメンバーも同じ階の喫煙室を使う。

ちょっと、から元気を飛ばし過ぎたかも知れない。


とりあえず煙草をくわえて、ライターを持ってぼんやりする。

すると、目の前に、火の付いたライターが現れた。

ビックリして見上げると、そこに懐かしい顔。

「村田君!」

懐かしいチャーミングな笑顔で、村田君は首を傾げてみせた。

「久しぶり。さっちゃん」

さっちゃん。

それも懐かしい響きだ。

村田君は隣に座って、再度ライターに火をつける。

「ありがと。でも、火は自分でつけるからさ」

つけて、煙を吐きだす。

「……にしても久しぶりだね」

「そうだなぁ。さっちゃんはここの喫煙室使わないだろう?」

「あー……そうだね」

面倒だからね。

「さっちゃんは仕事、相変わらずやってるの?」

「会社に来て他に何をするって言うのさ」

「まぁ、それはそうなんだけどね」

村田君はクスクス笑って、煙草をつける。

あ。マイセンだ。
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