晴天のへきれき?
だいたい真面目な話。

どうすればいいか…なんて全然解らない。

室井さんは相変わらずだけど、私がうまくいかない。

普通に話かけられれば、かけられるだけ、笑顔が崩れてくのが自分でも解る。

同僚としてしか、扱われてない。

それがひしひしと解る。


村田君みたいに、毎日花でも贈ってみる?


いや。男性に花はどうだろう?


それとも、イキナリ告白いってみる?


イキナリ一刀両断されそうだ。


……参った。

女性らしくお誘いかけるにも、そのスキルはないし。

だいたい、イキナリ私が室井さんを誘うのか?

こんな珍妙な話もない。

これが逆なら簡単なのよ。

私が上司で、彼が部下で。


いや、それじゃ逆セクハラかパワハラ?


やっぱり年かな。


常識が抜け切らない。

若いコみたいに、なりふり構わず行くには常識が染み付いちゃってる。


「……………」


深く溜め息をついて立ち上がった。

今日は飲もう。

とことん飲んで、今日は何にも考えない。

ガッと飲んで、酔っ払っちゃおう。
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