晴天のへきれき?
このままだと、お局様街道まっしぐらなんだけど。
一部の人には、すでに小局様なんて言われていたり……

それも、しょうがないかもしれない。

「朝倉ぁ。昨日、頼んどいた書類はどこ~?」

同期組で営業の高瀬に声をかけられ、パソコンのモニターを見たままで頷く。

「自分のデスクの上をちゃんと見て? 昨日のうちに渡したでしょ」

「お~。そういえば」

そういえば、じゃない。

「サンキューな」

「そのボケた性格直さないと、いつか墓穴掘るよ」

「はいはい」

「"はい"は一回!」

「へ~い」

さすが同期。
これくらいの暴言はサラリと受け流す。

「先輩~。なんかパソコンがピ~ってなります。ピ~って」

今度は隣の席の、同じ事務方の管理職である木村の泣き言。

「キーボードのキー……何かで押してない?」

「あ。書類が」

「朝倉さん。私の仕事今日は多くない?」

今度は元祖お局、高木さんの抗議声。

「じゃ、私の仕事と交換しましょうか?」

ニッコリ微笑んで粉砕。

「朝倉さん」

あ~!!!!
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