晴天のへきれき?
「そうですよ。けっこう好みの声なのに、いつもチーフは無表情なんですもん」

チーフは視線を外して考え込んだ。

「それは、知らなかった」

「でしょうね」

クスクス笑う私に、室井チーフは首を傾げる。

「……風邪がちゃんと治ったら、また対戦しないか」

「え?」

「対戦」

「そうですね~。また皆で来る機会があれば」

「いや……」

『室井! お前、次コレ歌え!!』

また高瀬がマイクで叫び、耳を押さえた。

「高瀬! マイクを使って叫ぶな!!」

『そんなのは俺の勝手だ』

グイグイ室井チーフを引っ張って行って、何か耳打ちしてる。

画面に映ったのは某アニメの有名な曲で、


私たちの爆笑の中、室井チーフは危なげなくキチンと歌い上げた。



音感あるな。

この人。






とにかく、カラオケでお開きになって、恐縮にも室井チーフの車でマンションまで送ってもらう。


「じゃーなー朝倉!」

「お休みなさい、先輩!」

ボケ高瀬と、かわいい木村に手を振り、無言で頭を下げる室井チーフには一礼した。


思ったより楽しかった。

やっぱり、たまには息抜きも必要だね☆
















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