晴天のへきれき?
ああ。

なるほど。

「だいたい計算としては合っていただろう。高木さんさえ書類にミスがなければ、もっと早かったかも知れないが」

いや、あのお局様はいつも何かしらミスをするから。

「だいたい君が彼女のフォローに回るから、それも計算して夜20時までって感じだったんだが」

「だって、晩御飯を賭けてたじゃないですか」

「賭にしたのは君」



そうかもしれない。



「そんなに外食がしたかったんですか?」

「まぁ……」

言葉を濁す室井チーフに、煙草を吸いながらクスクス笑う。



やっぱり、年下はかわいいな。


また怒られそうだから、言わないけど。



「今日はもう遅いのか?」

「上がっちゃいましたよ。室井チーフはまだでしょ」

「20時くらいになるかな」

「じゃ、また今度で」

煙草の灰を落として微笑む。

「そろそろ化粧品買わないと切れちゃいますし、昨日カレー作ったんで残りを食べないと」
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