晴天のへきれき?
「やめて下さいよ。照れます」

パタパタと手を振ると、チーフは口に手を当てて軽く咳ばらいした。

「朝倉は仕事が好きだな」

「嫌いなら、ここまで続きませんって」

「そうだぞ。室井君も、仕事を恋人と思って情熱的に取り組まねば!」

「…………」


いや。


それも、なんか嫌なんですけど。


仕事が"恋人"って、

それこそ寂しいんじゃ?

私のイメージってソレ?


「無理ですよ」


チーフは淡々と答える。


いやいやいや。

そんなアッサリと否定しても?

それはそれで怖いって言うか?



ただ、ダンディは怒りもせずに、微笑んでいるだけだった。















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