晴天のへきれき?
青春ドラマ?
*****
火曜日。
「あ~。ムカつく!」
珍しく高瀬が怒っている。
一瞬、木村と顔を見合わせて、室井チーフと一緒にいる営業課の一団を見た。
「なんでお前ら、第一の営業課に負けてんだよ」
デスクをバン!と叩いて、高瀬は今日プレゼンに向かった一同を眺める。
今日は開発と合同の、社内プレゼンだったよね。
どうも、失敗したらしい。
「高瀬さん。彼等は悪くないですから」
チーフが執り成すと、高瀬は室井チーフまでも睨み付けた。
「企画自体はお前の原案の方が上なんだ。とすると今回、あっちの案が採用されたのは、営業課の怠慢としか言いようがないじゃねぇか」
つまり、八つ当たりだな。
「先輩ぃ。アレ、やばくないですか?」
木村が少し怖がっている。
フロアを見回すと、企画課の早良さんもいないし、室長も席を外している。
「お前ら、俺が会議でいないからって、手を抜いたんじゃないだろうな!?」
そんな訳はないだろうに。
見ると、黙って聞いている一団の中に、顔を真っ赤にしている子もいる。
高瀬も、熱血だからなぁ。
しゃーないな。
これくらいでいいかな……と、一番分厚いファイルを持って立ち上がった。
火曜日。
「あ~。ムカつく!」
珍しく高瀬が怒っている。
一瞬、木村と顔を見合わせて、室井チーフと一緒にいる営業課の一団を見た。
「なんでお前ら、第一の営業課に負けてんだよ」
デスクをバン!と叩いて、高瀬は今日プレゼンに向かった一同を眺める。
今日は開発と合同の、社内プレゼンだったよね。
どうも、失敗したらしい。
「高瀬さん。彼等は悪くないですから」
チーフが執り成すと、高瀬は室井チーフまでも睨み付けた。
「企画自体はお前の原案の方が上なんだ。とすると今回、あっちの案が採用されたのは、営業課の怠慢としか言いようがないじゃねぇか」
つまり、八つ当たりだな。
「先輩ぃ。アレ、やばくないですか?」
木村が少し怖がっている。
フロアを見回すと、企画課の早良さんもいないし、室長も席を外している。
「お前ら、俺が会議でいないからって、手を抜いたんじゃないだろうな!?」
そんな訳はないだろうに。
見ると、黙って聞いている一団の中に、顔を真っ赤にしている子もいる。
高瀬も、熱血だからなぁ。
しゃーないな。
これくらいでいいかな……と、一番分厚いファイルを持って立ち上がった。