晴天のへきれき?
「………」


「………」



と言うか、



この沈黙。




堪え難いですから!!!

何か言って下さいよ、何か!

それが例えどんな事でも、今なら聞き流すから!


何か言え~!!!


と、思ったら、


「……第二企画室の営業課」

煙に目を細めながら、チーフが呟いた。

「噂は聞いてたが、すごいね」


煙草を吸いながら、視線を壁に向け続けてみる。

熱血だよね~?


「朝倉にも迷惑をかけた」

淡々とした口調に、ちらっと視線を戻し、どきっとした。



チーフは、床を見てるんですが。


目が……。


目が怖いです!!


「あのぅ……」

チーフは無表情で私を見る。

「怒ってます?」

「とても」

「そんなに、こてんぱんに負けました?」


チーフは溜め息混じりに煙を吐いて、首を振った。


「互いに、不完全な企画だったと思う」


互いに不完全な企画?


顔をしかめた私に、チーフは目を細め、

「ただ、プレゼンの仕方が気に入らなかった」

「仕方ですか?」

「そう。あっちの方が後にプレゼンしたんだけど、見事にこっちの企画の弱点突いて比較してきた」


うわっ


それはムカつく。



「やり方がね。ちょっと……」

第一と第二は、ライバル関係だから仕方ないかも知れないけど……さぁ。
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