晴天のへきれき?
そう考えながら5分くらいした時。
後ろから肩を叩かれた。
「ごめん。ちょっと電話でお客様と話してて」
少し高めの声に振り返る。
「待った?」
田崎氏は微笑んで、首を傾げた。
ああ。
何だか可愛い人だな。
「そんなに待ってませんから」
「やっぱり、朝倉さんは大人だね」
田崎氏は、ニッコリと手を握ってくる。
「面白いお店を知ってるんだ。正面口から行こう」
非常口をくぐる田崎氏に目を丸くした。
「え。でも、社員は正面口は……」
使うと怒られる。
「平気だよ。朝倉さんは制服じゃないし。でも、念のため、見つからないように行こうか?」
「あ、はい」
広いロビーを抜け、大理石風の壁で仕切られた受付の後ろ、公衆電話が並んでいる前をこっそり歩く。
なんか、冒険しに来た気分だ。
それから何気ない風に自動ドアを抜けて、お互いに顔を合わせる。
「何か、探検の気分だったね」
田崎さんの言葉に、クスクス笑いながら頷く。
それからタクシーにすぐ乗って、私たちは繁華街の前で降りた。
後ろから肩を叩かれた。
「ごめん。ちょっと電話でお客様と話してて」
少し高めの声に振り返る。
「待った?」
田崎氏は微笑んで、首を傾げた。
ああ。
何だか可愛い人だな。
「そんなに待ってませんから」
「やっぱり、朝倉さんは大人だね」
田崎氏は、ニッコリと手を握ってくる。
「面白いお店を知ってるんだ。正面口から行こう」
非常口をくぐる田崎氏に目を丸くした。
「え。でも、社員は正面口は……」
使うと怒られる。
「平気だよ。朝倉さんは制服じゃないし。でも、念のため、見つからないように行こうか?」
「あ、はい」
広いロビーを抜け、大理石風の壁で仕切られた受付の後ろ、公衆電話が並んでいる前をこっそり歩く。
なんか、冒険しに来た気分だ。
それから何気ない風に自動ドアを抜けて、お互いに顔を合わせる。
「何か、探検の気分だったね」
田崎さんの言葉に、クスクス笑いながら頷く。
それからタクシーにすぐ乗って、私たちは繁華街の前で降りた。