晴天のへきれき?
「田崎さんは、肉系がお好きなんですね」

「残業続いたりとかで、体力使いますからね」

そっか。そういうものかもな。

「営業部のお仕事って、聞くだけでも大変そうですしね」

田崎さんは一瞬目を丸くして、それからふわっと微笑んだ。

「そうですね。あっちこっちと動きますから。ですが、朝倉さんも大変でしょう?」

まぁ、大変と言えば、

大変かも。


「僕は、一日中会社で座ってるなんて思うと……ちょっと嫌だな」

「そうでもないですよ。けっこう忙しいですし」

田崎さんは眉を上げて、泡の無くなったビールを飲んだ。

「そうなんですか?」

「決算前とかプレゼン前とか、月末なんかは走り回りますね」

「そうか。そうかも知れないですね。それにしても、外資企画課のアシスタントがまだ決まってないって聞きましたが」

「そうみたいですね」

「それじゃ、事務に負担がかかりませんか?」

んー……

負担、と言えば負担だけども。

チーフ、たまに遠慮してかどうだか、書類まわしてこないことあるしなぁ。
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