晴天のへきれき?
かっ、かっこいい!


ポカンとしていると、田崎さんは何も言わずにズカズカと歩み去った。


「た、助かりました…」

一条さんは振り返り、少しだけ困ったように微笑む。

「貴女は少し、休んで行かれた方がよろしいかと思いますよ?」

「い、いえ。大丈夫……」

言った瞬間、視界がぐらりと揺れた。

「お客様!!」


咄嗟に、一条さんに支えられて苦笑する。

「……重ね重ねすみませんが、どうやら、お言葉に甘えた方が良さそうです」

「なかなか気丈な対応でした」

一条さんは微笑んで、ゆっくりとかまくらの椅子に導いてくれた。

座るとほっとした。

「今、女性をつかせますので、少々お待ちを」

「あ。いえ! そこまでご迷惑は!」

「……当店はエンターテイメントを自負しております。お客様に、楽しんで頂くのが当店の義務ですから」

そう言うと、一条さんは去って行き。

代わりにかわいい感じの女性が現れた。
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