蜘蛛の巣にかかった蝶のようで


「幸也!おはよう!今日はやけに早いのね?どうしたの?」

幸也に会えた嬉しさで自然と顔がほころぶ。

「いゃ…うん。おはよう。」

幸也は下を向いたまま顔をあげない。

あきらかに様子がおかしい。

「紅葉…あのさ…。」

おもむろにケータイを取り出して私に向けた。

「昨日…友達から…送られてきたんどけどさ…」

ケータイにはとんでもない画像が映し出されていた。
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