恋の味。
§3 役目
優哉達が付き合いはじめて
数日たったある日こと
私は花音に呼び止められた。
「ねぇ 亜莉紗。
ちょっと用事頼んでもいいかな?」
「えっ 別にいいけど…。」
「これを優哉に渡しといてくれない?」
そう言って渡されたのは
優哉宛ての手紙と“ビターチョコ”
「えっやだよ。
そんなの自分で渡せばいいじゃん!」
「それが今、ちょっと用事あって…
だから亜莉紗、おねがい☆」
「…わかった。
じゃあ優哉に渡しとくね。」
「うん。ありがとー♡」
そう言うと花音は自分の
クラスにもどって行った。
―――そういえば優哉“ビターチョコ”
苦手だったよな…。