恋の味。
「で、今日は何てかいてあったの?」
私がそう聞くと
優哉はニコニコしてこういった。
「〝今日 一緒に帰ろう〟だって!」
「そ、そうなんだ。…よかったじゃん!」
私は無理に笑った。
〝やっぱりキミの隣で
キミの恋を見守るのはツライ〟
「おう。
今からオレ花音に返事してくる!」
「ぅ…うん。
いってらしゃーい……。」
優哉はそう言うと
走って花音のクラスまでいった。
「…席、戻ろうかな……」
『もう こんな役ヤダよ…』
私は自分の席でそうつぶやいた―――