恋の味。
§4 恋
―――優哉達が付き合って
3ヶ月がたとうとしていた。
そんなある日のこと…
私は優哉の様子がおかしいことに気づいた。
「ねぇ 優哉。どうしたの?」
「………。」
「ねぇ 優哉! 優哉ってば!!」
優哉はいっこうに話そうとしない。
「…もしかして花音と…」
そのときだ。
私が“花音”と
口にしたとたん、優哉がこっちを向いた。
そして今にも
泣き出しそうな顔で私を見た。
「亜莉紗…オレ
オレ……花音にふられた。」
〝フ・ラ・レ・タ〟
その言葉が何度も私の頭の中をよぎる。