恋の味。



「…はい。優哉これあげる。
優哉の好きなミルクチョコレート。」

 

私は涙を必死にこらえ
とびっきり笑顔で言った。
 
だけど涙をこらえきれなかった。



「何で亜莉紗が泣くんだよ。
オレのために泣かなくて良いのに…。」

 

そう言った優哉の顔を見ると
とても優しい顔で笑っていた。





―――「ありがとうな。 亜莉紗。」



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