恋の味。




…そこには“花音”が居たのだ。
  

しかも校門の前で誰かを待っている。



「亜莉紗、オレ先行くわ。」
 
 

優哉はそう言うと
走って花音の前を通りすぎていった。

 

そして私も学校に入ろうとした。
 
私が学校に入ろうとしたとき
花音に声をかけられた。




「亜莉紗 おはよう。
…ちょっとイイかなぁ??」

「いいけど何。」

 

私は少し怒り気味で言った。



「あの…
これ優哉に渡しといてくれない?」

 

そう言って花音が渡して来たのは
いつもと同じ“ビターチョコ”と手紙だった。

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