恋の味。



―――亜莉紗


「うっうっ…。 にがいよー。」


 
いつもビターチョコばっかり食べてたから。
 
だから私の恋はビターチョコみたいに苦い恋になったんだ。



「亜莉紗。 亜莉紗ってば!」

 

私はその声のする方へ向いた。
 


「うっうっ…。何で?
花音のとこへ行ったんじゃなかったの?」

「…オレ 笠原のこともう何とも思ってない。
それより…ありがとな、亜莉紗。」

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