[短]お祭りは先輩と
――日曜日
俺は紗耶香を迎えに行った。
―ピンポン
インターホンを押すと紗耶香が急いで出てきた。
そんなに急がなくていいのに…
慌てんぼうなとこはずっと変わってない。
「お、浴衣じゃん。…行こう。」
紗耶香は浴衣だった。
マジで可愛かった。
また、俺は紗耶香が大好きだって、思い知らされた。
紗耶香、頼むから俺をこれ以上誘惑しないでくれ。
離れなくなる。
それから紗耶香と屋台をいっぱい回って、紗耶香が食べたそうに見つめる物をかったり、欲しそうに見つめる射的の景品を当てたり。
すると、紗耶香は無邪気に笑うんだ。
時刻は9時少し前。
紗耶香は9時に帰らなきゃいけない。
俺らも、お別れだ。