君の名は







彼女の物を彼女に返した。
ただ、それだけだ。




言葉を交わしたわけでも
触れ合ったわけでもない。




微笑んで僕の存在に気づいてくれた。
僕が彼女に恋するなんて、それだけのきっかけで充分だった。









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