君の名は
第五章
『はじめまして、じゃないよね。』
「そう、だね。クラスメイトだから。」
『話すのははじめまして、だよね。』
「そうだね。.......僕は透明人間だから。」
『名前は?』
「僕は、望。希望のぼう、で、のぞむって読む。」
『あ、私は希望のき、でのぞみ。知ってた?』
「.......漢字は、知らなかった。」
『2人合わせたら、希望、だね。』
『また、話しかけても、いい?』
「君がいいなら。」
『うん。じゃあ、また。』