キミに言いたかった言葉
それを聞いたトモちゃんの反応は…
「え〜幽霊でも見たの〜?」
それに対し、私は微笑った
トモちゃんのノリ、好きだなぁ…
真面目な話の時はちゃんと真面目に聞いてくれるし、優しくアドバイスもくれたりするし
でも今みたいに、暗くなりそうだった話を冗談げに反応してくれるとか
トモちゃんとは波長が合ってると思う
「私もそう思った。幻でも見たんじゃないかって」
トモちゃんも微笑む
階段を降り、渡り廊下を進む
「でもね、やっぱりなんだか…懐かしい感じがしてね」
私は、ふと外を見た
バサバサっ
「わぁ!…杏奈、どうしたの?」
私は教科書やノート類を落としてしまった
外に
「柊…」
カレがいたからだ