キミに言いたかった言葉

すると先生が優しく微笑んだ


「そんな哀しそうな顔して…どうかした？」


「え？！…私、哀しそうに見えました？」


「うん」


そんなつもりなかったんだけど…
まぁ期待がハズれたしね


「…気になってる人がいるんですけど…」


「あら、恋？いいわね〜青春ね〜」


先生が楽しそうな表情をしている


「いや、そんなんじゃないです」


「えーそうなの？」


と思ったら残念そうな顔をする先生

やっぱり女性ってのは、いくつになっても恋バナが好きなんだな〜



先生の顔を見て、私は笑って言った


「はい」


「じゃあ何で気になってるの？」


「それは〜大切だった人に似てるからかもしれませんね」