キミに言いたかった言葉
第二章

お隣さん






----皐月くんに『変えてみせる』と宣言してから数日が経った日の放課後




実はあの日以来、皐月くんとは会っていない


校舎は同じだけど階が違うし


だけど今は、5月の下旬

約2ヶ月も互いに気付きもしなかったくらいだし
おかしいことじゃないけど…



早くにも何とかしたいし…

でも、どうやって変えるか全然考えが浮かんでる訳でもない




明日は土曜日で、もっと会える機会も減るのに…





トモちゃんに皐月くんとあったことを、その翌日に話した

トモちゃんは嬉しそうに微笑って
「頑張って」と言っていた

最近は委員会が忙しいらしく、放課後は一緒に帰れないとのこと

だけど、それをいいことに
「橘の弟くんと帰ったら?」
なーんて言われた


だから先程まで、実際前みたいに下駄箱で結構長く待ち伏せしてたけど、

前に皐月くんと一緒にいた女子に
「橘ならもう帰りましたよ」と言われた

皐月くんは既に帰っていたらしい…




そして私は今、
一人暮らしをしているアパートに帰宅中


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