キミに言いたかった言葉


ふと我に返って、慌てて自分の部屋に駆け込んだ

買ったものを冷蔵庫に入れたり
風呂を沸かしたり…

そしてベッドに座り込んだ


頭の中の整理がイマイチ出来ていない


お隣さんは、皐月くんだった

じゃあ…たまに隣の部屋から出てくる美人さんたちは全部皐月くんのお客さん…だったってこと?!


自分の部屋にまで連れ込んでいたなんて…いやでも、人の家にあがるくらいだし、おかしい話でもない…



…ん?

でもこれって…

絶好のチャンスなんじゃない?


学校(しかもかなりの低確率)でしか会えないと思ってたけど

部屋が隣ってことは、ほぼいつでも会えるじゃん?

それって、皐月くんの現在や過去を知るチャンスでもあり、
且つ、変えるチャンスでもあるという…


なんだか急に力が湧いてきた

さっきまでの脱力感は何処へやら
私はせかせかと動き出した



今夜早速、皐月くんの部屋を訪ねようではないか!


そうと決まれば、風呂に入って、
ご飯を作って食べて……


明日も皐月くんの予定が空いてればどこかへ一緒に行かないか誘って…




----そんなことを考えているうちに風呂も入り終わり、ご飯も済ませていた



それじゃあ、いざ出陣!!


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