懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
☆☆☆
リビングダイニングはさすがに広く、先ほどに比べると調べるのに随分と時間がかかってしまった。
しかし、引き出しの中も冷蔵庫の中も大したものは入っていなくて、この部屋の鍵も見つけることはできなかった。
「やっぱり、そう簡単に出れるワケないか……」
再びソファに戻り、息を吐き出す。
「また、あの放送が流れてくるのかな」
良が言う。
「そうかもしれない。さっきと同じで、放送の指示通りに動けばドアが開くのかもしれない」
「ぼ……僕はもう食べないぞ! 絶対に、い、嫌だからな!!」
良はそう言い、ブンブンと首を左右にふる。
「そんなに嫌がっても命令は絶対だ。従わないと、俺たちはきっと死ぬ」
嵐が自分の額に出来た傷を指差してそう言った。
リビングダイニングはさすがに広く、先ほどに比べると調べるのに随分と時間がかかってしまった。
しかし、引き出しの中も冷蔵庫の中も大したものは入っていなくて、この部屋の鍵も見つけることはできなかった。
「やっぱり、そう簡単に出れるワケないか……」
再びソファに戻り、息を吐き出す。
「また、あの放送が流れてくるのかな」
良が言う。
「そうかもしれない。さっきと同じで、放送の指示通りに動けばドアが開くのかもしれない」
「ぼ……僕はもう食べないぞ! 絶対に、い、嫌だからな!!」
良はそう言い、ブンブンと首を左右にふる。
「そんなに嫌がっても命令は絶対だ。従わないと、俺たちはきっと死ぬ」
嵐が自分の額に出来た傷を指差してそう言った。