懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
百合と春姫は青い顔をしたままうつむいている。


「彗、大丈夫か? 辛かったら横になってろよ?」


俺は百合と春姫に挟まれるようにして座っている彗に声をかけた。


「うん……。少し、休もうかな」


彗はそう言い立ち上がる。


それと同時にその場に倒れ込んでしまった。


「彗!?」


俺と百合が慌てて彗に駆け寄る。


彗は呼吸を荒くし、顔は赤くなっている。


額に手を当てて確認するとひどい熱が出ている。


怪我の影響かもしれない。


「彗、しっかりしろ!」


俺は彗に声をかけながらその体を抱き上げた。


ソファまで運ぶと、春姫がハンカチを濡らして持ってきてくれた。
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