懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
ケチャップはいらない
「ぐっ……!」
嵐が目を見開き小さく呻いた。
百合の持っている包丁は嵐の皮膚に突き刺さり、そこからじわじわと血が滲んできている。
「ど……どうしたらいいの!?」
嵐に腹部に突き刺さった包丁を両手で握りしめたまま、百合が叫ぶ。
「肉を切り落とすんだ」
俺は百合の横で冷静にそう言った。
「切り落とすの!?」
百合の叫び声が悲鳴に近くなる。
目には涙が浮かんでいて、今にも零れ落ちてしまいそうだ。
「嵐の肉を米と一緒に炒める。それが、『チキンライス』正解だと思うんだ」
「そ……んな……。無理、無理だよ!」
「百合、大丈夫だ。君ならできる」
「できない! できない!!」
ぶんぶんとかぶりを振り、その拍子に涙が頬を伝って流れた。
嵐が目を見開き小さく呻いた。
百合の持っている包丁は嵐の皮膚に突き刺さり、そこからじわじわと血が滲んできている。
「ど……どうしたらいいの!?」
嵐に腹部に突き刺さった包丁を両手で握りしめたまま、百合が叫ぶ。
「肉を切り落とすんだ」
俺は百合の横で冷静にそう言った。
「切り落とすの!?」
百合の叫び声が悲鳴に近くなる。
目には涙が浮かんでいて、今にも零れ落ちてしまいそうだ。
「嵐の肉を米と一緒に炒める。それが、『チキンライス』正解だと思うんだ」
「そ……んな……。無理、無理だよ!」
「百合、大丈夫だ。君ならできる」
「できない! できない!!」
ぶんぶんとかぶりを振り、その拍子に涙が頬を伝って流れた。