懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
「あぁ? お前誰に向かって文句言ってんだよ。そもそもこのボロイ船を出したのはお前だろうが、お前が責任をとるのは当然だと思うぜ?」
「そんな……」
嵐は悠を睨みつけ、悠は言葉を失ってしまった。
その隣では良が素知らぬ顔をしている。
体格的には良が一番適している役目だと思うのに。
「今喧嘩をしている場合じゃないだろ」
俺はそんな2人の間に割って入った。
船のエンジンが停止してしまうなんて、今まで経験したことのない事だ。
でも、ここは陸からそんなに離れていないから手漕ぎでも十分に戻ることができる。
俺は有里の手を離し、エンジンを見ている運転手へ近づいた。
「エンジンの様子はどうなんですか?」
そう聞くと、40代くらいの男性運転手は顔をあげて左右に首を振って見せた。
「ダメだ。原因がわからない」
「そんな……」
「そんな……」
嵐は悠を睨みつけ、悠は言葉を失ってしまった。
その隣では良が素知らぬ顔をしている。
体格的には良が一番適している役目だと思うのに。
「今喧嘩をしている場合じゃないだろ」
俺はそんな2人の間に割って入った。
船のエンジンが停止してしまうなんて、今まで経験したことのない事だ。
でも、ここは陸からそんなに離れていないから手漕ぎでも十分に戻ることができる。
俺は有里の手を離し、エンジンを見ている運転手へ近づいた。
「エンジンの様子はどうなんですか?」
そう聞くと、40代くらいの男性運転手は顔をあげて左右に首を振って見せた。
「ダメだ。原因がわからない」
「そんな……」