懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
☆☆☆
どうにか嵐の太ももから肉を切り取った百合は、顔まで血まみれの状態だった。
隣にいた俺にも血が飛び散り、鉄の匂いが鼻孔を刺激している。
百合は肩で呼吸を繰り返し、手から包丁を落とした。
カチャンッと音がしてフローリングに落ちる包丁。
「ねぇ、あたし思ったんだけど……」
百合が嵐を見下ろして呟くように言った。
「なに?」
「ケチャップが用意されていないのって、こういうことなんじゃないかな?」
そう言い、嵐の血を指さす。
それは少し暗い赤色をしていて、ケチャップの色合いとよく似ている。
百合は俺の返事を聞くより早く、嵐の腹部に巻いていたクッションを外した。
持ち上げるとクッションからは血がしたたり落ちていく。
「新しいクッションで止血してあげて」
「あ、あぁ」
百合にそう言われ、俺は慌ててソファへ走る。
ソファには青い顔をしたまま動かない彗がいた。
どうにか嵐の太ももから肉を切り取った百合は、顔まで血まみれの状態だった。
隣にいた俺にも血が飛び散り、鉄の匂いが鼻孔を刺激している。
百合は肩で呼吸を繰り返し、手から包丁を落とした。
カチャンッと音がしてフローリングに落ちる包丁。
「ねぇ、あたし思ったんだけど……」
百合が嵐を見下ろして呟くように言った。
「なに?」
「ケチャップが用意されていないのって、こういうことなんじゃないかな?」
そう言い、嵐の血を指さす。
それは少し暗い赤色をしていて、ケチャップの色合いとよく似ている。
百合は俺の返事を聞くより早く、嵐の腹部に巻いていたクッションを外した。
持ち上げるとクッションからは血がしたたり落ちていく。
「新しいクッションで止血してあげて」
「あ、あぁ」
百合にそう言われ、俺は慌ててソファへ走る。
ソファには青い顔をしたまま動かない彗がいた。