懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
「小松……」


今までに聞いたことのない優しい嵐の声。


嵐の血だらけの指先が、彗の髪に触れた。


「やっぱり可愛いな小松は」


「は?」


俺は嵐の言葉に驚いて目を見開く。


「なんだよ。可愛いだろうが」


「あ……あぁ。まぁ、そうだけど……」


そして嵐は彗の頬にキスをしたのだ。


予想外の嵐の態度に俺は思わず赤面してしまった。


「な……んだよ嵐……。彗の事、好きだったのか?」


「あぁ」


「じゃ……じゃぁなんであんなひどい事言ったりしたんだよ!」


「は? 俺が小松を好きだと思ったのは、ついさっきからだ」


「え……?」


「さっきの部屋で小松が必死で全裸になった時、あ、俺こいつの事好きかもって、思った」
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