懺悔部屋～脱出法は仲間を傷つけ食べること～
俺たちの恐怖をあおるために。


俺はギリッと奥歯をかみしめた。


誰が、何のために用意した建物なのか。


未だにわからないが俺たちがここへ来ることを知っていたとしか思えない。


全員をここに閉じ込め、この最悪なゲームをさせるためにこの建物を作った。


何か月も前から計画し、そして実行に移したんだ。


それはまともな精神状態できることとは思えなかった。


建物を作る前からずっと、俺たちを憎んでいたとしか思えない。


そう考えると、胸の奥が一瞬痛んだ。


俺はそれほどまで憎まれていたんだろうかと、疑問が浮かんだ。


普通に生活してきたつもりだった。


特別悪い事をした覚えもない。


けれど、そんな俺を憎んでいる誰かがいるかもしれないのだ。


そまで考えたとき、ジジッといつものノイズが聞こえて来た。
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