懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
「彗のあの大きな胸。見ているだけで吐き気がした!!」


唾を飛ばしながらそう言う良に、俺は目を見開いた。


彗が全裸になった時、良は『も、もうやめてくれ!!』そう叫んで目をそむけていた。


あれは彗を心配しての行為だと思っていた。


でも、違ったんだ。


あれは彗を拒否していただけだったんだ。


そうわかった瞬間、怒りが一気に湧きあがってくるのを感じた。


彗は大切な友人だった。


友人があんな目にあっていたというのに、良はそれを気持ち悪がっていた。


最初から彗を助ける気なんてなかったんだ!!


気が付けば、俺は良の胸倉を掴んでいた。


「ふざけやがって!!」


そう怒鳴り良の頬を殴る。


体格のいい良は少し体のバランスを崩しただけで、すぐに体勢を立て直した。
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